今回は根強い人気のモンキーポッド一枚板座卓のご紹介です。
モンキーポッドは南国のマメ科の木で「この木なんの木♪」の歌と共に流れるテレビCMでもお馴染みの木ですね。
(テレビをあまり見ない世代の人たちにはわかりにくいかもしれませんが…）
当店でも人気のある樹種のひとつです。
モンキーポッド一枚板座卓(松阪市H様邸）
モンキーポッドは以前より輪切りの状態で厚く樹脂コーティングされ座卓として用いられる事が多い木でしたが、
近年では輪切りでの使用はめっきり減ったように思います。
理由の一つとして考えられるのは厚い樹脂コーティングが近年あまり受け入れられないという背景もあるでしょう。
モンキーポッドに限らず輪切りの状態では放射状に割れが広がりやすいのですが、
厚い樹脂コーティングをすれば最初の数年間はそれがかなり抑えられるのです。
そのうち樹脂の経年劣化や内側に閉じ込められた木の動きによって割れや白濁化が生じるのですが、
それらを修復するのは容易ではありません。
(表面を覆っている樹脂をすべて剥がした後、割れを修復し、研磨後、再塗装となります。）
自然木本来の手触りを楽しめるオイル浸透ではこの放射状の割れを長期間抑える働きはありません。
その代わり白濁化もありませんし、傷や汚れに対するメンテナンスも比較的容易です。
モンキーポッド一枚板座卓(松阪市H様邸）
話が横道に逸れてしまいましたが、今回は幅広の縦スライスの材を天板として座卓を製作いたしました。
脚はストレートタイプでケヤキ材で丈夫に作ってあります。
モンキーポッド一枚板座卓(松阪市H様邸）
店に展示してあった一枚板の中からお選びいただいたのですが、
仕上げてみると展示してあった時よりも複雑な杢がはっきり浮かび上がりました。
お客様にも満足していただけました。
いつもありがとうございます。
