
今回ご紹介する納品事例はテーブルもスツールもベンチもみーんなケヤキです。
天板も脚もケヤキ。ケヤキ尽くしです。
このテーブルの特徴は大きく2つ!
ひとつは、(A)4本の脚が天板を貫きクサビで固定してある事。
ふたつ目は、(B)天板の表面がツルツル仕上げではない事。
(A)は要するに組立式になっていると言うことです。当然、金具なんて野暮なモノは使っていません。
脚が天板を貫いているためその部分が突起になっています。
ここが一番好みの分かれるところでしょうが…手作業独特の丸みであったり、やらかさを表現しています。
天板穴と脚とクサビはそれぞれ対応する番号が振ってあって、バラしたときに間違えないようにしてあります。
(B)は写真でわかりづらいかもしれませんが、
材木屋さんで製材してもらったときのノコ目を生かして仕上げてあります。
綺麗なノコ目というのは意外と出ないもので、
材の長手方向に垂直でほぼ一定間隔で途切れていないものを選んでいます。
作る側としてはツルツルに磨きたおす方が手間的には随分ラクなんですが、面白い素材感ではあるので、
条件を満たす材であれば、この仕上げ方をご提案させていただく場合もございます。
無垢のテーブルではお馴染みのチョウチョ型の「ちぎり」。
ワレを抑える役目とデザイン上のアクセントという一面も併せ持っています。
実際のワレの部分はケヤキの粉をエポキシ系樹脂と混ぜ合わせたもので充填してあります。