
ご自宅のリフォームをきっかけに伊賀からはるばるご来店頂いたN様。
ダイニングテーブルと座卓、下駄箱をお買い上げいただきました。
まずはダイニングテーブルからご紹介。
4~5人掛け設定で製作したケヤキの一枚板ダイニングテーブルに
当店お馴染みの1-styleの『木のちから』ダイニングチェア(固定タイプ)2脚と
当店製作の杉の一枚板ベンチ一脚の組み合わせ。
緩やかなカーブと幹の分岐部分の独特な杢から大樹の生命感が伝わってきます。
肉厚の天板を支える脚部もケヤキの無垢材を使用して丈夫に製作。
素材の持ち味を生かして地面から樹が立ち上げる姿をイメージしています。
天板と脚部分は分解可能です。
ダイニングテーブルに合わせる椅子としてベンチの採用をお考えのお客様は少なからずいらっしゃいますが、
常時利用される人数分は個別の椅子をご用意することをお勧めしています。
お部屋のレイアウトにもよりますがベンチに3人以上座った場合、
真ん中の人が途中で立ち座りが自由にできない場合があったり、
カーブが急なテーブル天板の場合、座っている位置からテーブルが近すぎたり遠すぎたりしてしまう場合が出てくるためです。
ですのでベンチを置く場合はテーブル天板のカーブの緩い側に配置することをお勧めしています。
続いては下駄箱です。
既存のものからの置き換えですが、ちょうどよい大きさのものが当店完成品でございましたのでご成約いただきました。
今回は当店の事例としては珍しく玄関土間に直接設置するタイプとなりました。
あがり框に片側を載せるタイプが圧倒的に多いのですが、設置場所に応じて脚部分を後から製作するため、
本体寸法さえ合えば基本的にどちらでも対応可能です。
玄関土間は(水を外に逃がすように)通常傾斜がつけられているため、ガタツキなく納めるには現地での微調整が必要になります。
この微調整は脚底のアジャスターで行います。
引き戸を閉めた状態。
引き戸の鏡板は杉の接ぎ板を使用しています。
明るい色調の材を組み合わせてやわらかな印象に仕上げてあります。
引き戸を開けた状態。
可動式の棚板もすべて杉の無垢材を使用しています。
別の角度から。
新しい玄関の顔です。
最後はモンキーポッドの一枚板座卓。
「この木なんの木~♪」の企業CMでお馴染みの樹ですが根強い人気があります。
今回はフローリングのお部屋に設置となりましたが和室であってもマッチする樹種ですね。
どれも大変気に入っていただきました。
遠くからお時間かけて来ていただいて、
その日のうちに大きな買い物をいくつもしていただけるというのは普通に考えればなかなかない話だと思います。
作り手としては本当に嬉しい限りです。
いつもありがとうございます。